ニュース - FCC Inc.

「最高品質の確かな製品とカウンセリング」すべては癌患者様とそのご家族様のために・・・

サンデー毎日「連載 会社の流儀」掲載記事

長年の機能性食品研究が生んだ「発酵古代米」

医療費高騰、高齢化社会を生き抜く活力を!

W_Information.gif
 ㈱オリジン生化学研究所 所長 前田浩明 農学博士

今や約34兆円にまで膨張した日本の医療費。その医療費削減に向けて、期待が高まっているのが、セルフメディケーションだ。「日頃から国民一人ひとりが健康管理を見直すことが大切です。しかし、日本では様々な健康食品メーカーが乱立し、その商品も玉石混交の状態。中には、健康成分が微量でも商品に入っていれば良いとする利益主義に走る企業も少なくない。企業のモノづくりへの素養が問われています」

こう警鐘を鳴らすのは、株式会社オリジン生化学研究所の前田浩明所長だ。人々の健康増進を通じて、健康で明るい社会の実現に寄与することを理念に、2005年2月に設立した同社。食品栄養学の見地から、機能性食品の研究開発を進める一方、人々の食生活を見直すことの重要性を啓蒙してきた。「当社では、高齢になっても病気になりにくい、病気になっても早く回復できるような人々の体づくりを応援しています。元気な高齢者が増えれば、医療費の削減に繋がり、生涯現役の方が増えれば、日本の国力も高まります」(前田所長)

同社が開発・販売しているのは発酵古代米(食品部門・特許番号第3760139号)の「スーパーオリマックス」という健康食品だ。食物繊維の一種「オリザロース」を主成分に、GABAやアントシアニンなどを豊富に含んでいる。日本で古来より栽培してきたことに由来する、古代米が主原料で、100%国産。紫黒米の「朝紫」という品種を山梨県と秋田県の無農薬栽培農家が生産している。真心込めて栽培した古代米を、酵母で発酵し低分子化して製造する。発酵により、古代米の種皮部に多く含有する食物繊維の「ヘミセルロース」から「オリザロース」が生成される。この製法は、同社と弘前大学教育学部食物学研究室との共同研究による。現在、全国約150個所の病院・クリニックや調剤薬局、漢方薬局、鍼灸治療院、インターネット、デパートなどで販売。また、OEM開発(顧客先ブランドでの受託開発)も展開し、「オリゴールド」や「ニュースーパーアフタム(NEW super AFTM)」、「オリザプラス」などの製品がある。

科学的有効性データの集積 ふなずし乳酸菌の製品開発も


農学博士である前田所長は、食品栄養学と食品機能学を専門に、これまで約30年間、健康食品の研究に従事。食品の機能性を研究・啓蒙するNPO法人日本臨床食物機能研究会の理事も兼務している。「製品のエビデンス(科学的根拠)を得る介入試験については、高齢者の栄養状態の管理や代替補完医療を実施する施設などに依頼しています。ある公立病院では病院の倫理委員会認可の下、緩和ケアにおけるQOL改善作用の評価が行われています」(前田所長)

今後同社では、ふなずしから分離した乳酸菌「すし乳酸菌SU‐6」のサプリメントの販売を本格化していく予定だ。

※サンデー毎日 2010.2.28号 掲載記事

免疫力強化が最も有効な新型インフルエンザ対策

幼児や学童、妊婦の感染予防にオリザロースが有効

W_Information.gif
 医療法人社団 大智会 市橋クリニック院長 医学博士
 NPO法人 日本臨床食物機能研究会 理事 市橋研一

 今回の新型インフルエンザは、大被害が予測される鳥インフルエンザの流行に先立ち、全く予測されない状況で、世界的大流行(パンデミック)となりました。この冬に感染拡大のピークを迎えると予想されています。秋の新学期を迎え、学校での感染拡大、通勤通学の交通機関での感染拡大など、急速な流行の拡がりは避けられない状況といえます。ワクチンの全国民への確保はまず見通しがたたず、現在までに重症化した患者さんは限られてはいますが、死亡例も出ており、幼児、妊婦、高齢者を含め免疫力低下が懸念される方々には、特に注意をする必要があります。

 現在備蓄されている「タミフル」「リレンザ」は本来、鳥インフルエンザ用であり、頻繁に使用されるとタミフル耐性ウイルスの出現も懸念され、幼児や妊婦への使用も副作用が心配です。

 私は、神戸市で有床診療所と老健施設を経営していますが、普段からタミフルなどの薬品の備蓄、N95マスクなどの感染予防グッズの備蓄のみならず、鳥インフルエンザの「パンデミック」を予想し、スタッフの健康管理指導や施設への感染防御対策を行ってきました。5月に神戸で最初に国内感染者が確認されると直ちに当院での使用実績のある免疫強化食品「発酵古代米オリザロース」を予防のためスタッフ全員に配布し、感染拡大が落ち着くまで摂取を勧めました。特に幼児や学童や妊婦の感染予防には十分注意を要するものと考え、スタッフの家族を守る意味での「発酵古代米オリザロース」は貴重なものと考えています。感染しない身体づくり、感染後の回復を早める身体づくりに、普段から養生を心がけ、免疫力の強化をはかることが何より大変重要だと考えます。

※JAFCAR LETTER 号外掲載記事より

[緊急告知]新型インフルエンザに備えましょう

オリザロースで重症化を防ぐ

W_Information.gif

 厚生労働省は国内において新型インフルエンザ感染者の死亡が確認されたことを受けて新型インフルエンザの本格的な流行が始まったことを宣言しました。予防段階では、ワクチン療法ですが厚労省は国内製造で約2000万人分、輸入で約3000万人分のワクチンを確保する方針ですが全ての国民を防御することはできません。そこで医療機関の職員、妊婦、消防、警察、自衛隊など順番をつけて接種する方針のようです。そのため免疫機能が充分成熟していない小児、老化により免疫回復力の低下した高齢者、悪性新生物(がん)、慢性腎炎、糖尿病の罹患者などは深刻な事態を迎える可能性があります。

 予防のため、うがい、手洗い、N-95規格のマスクの使用、用もないのに外出しないなど防御が大切です。また、不幸にして感染した場合に備えて普段から免疫力を高めておくことが必要です。発酵古代米(オリザロース)を摂取することで、感染しても症状を軽度に抑え回復力を高めるのも一つの方法です。

 新潟大学大学院医歯学総合研究科の安保 徹教授は、仙台市で生活するボランティアの抗体産生細胞(B細胞)の割合とインターフェロン産生量について、その季節性を臨床的に研究されました。9月からしだいに低下し、12月~2月に最低レベルになることを約30年前に明らかにされています。旧い研究ですが現在も通用する研究成果だと思います。9月から発酵古代米(オリザロース)の摂取を生活習慣に取り入れると良いと思われます。

colum002.jpg

~新型インフルエンザに感染した場合~
①ウイルスを攻撃する抗体を産生するB細胞やそれを制御するT細胞が活動開始するには、ウイルス認識後約6~8日が必要です。
②ウイルス感染初期に活動できるのは自然免疫系のマクロファージやNK細胞、インターフェロンなどです。
③活性化マクロファージがインターフェロンーアルファを産生してウイルスの増殖を抑制します。
④ウイルスに強い体質を作るには、口腔~肛門にいたる消化管粘膜、特にインフルエンザに対しては、口腔、鼻腔、呼吸器、肺の粘膜の強化が重要です。
⑤インフルエンザはウイルス感染ですが細菌による二次感染を受けると重症化し、急性肺炎などを発症します。
⑥対応に必要な栄養成分を補給して免疫力を確保しましょう。

※JAFCAR LETTER 号外掲載記事より

オリザロース 免疫システムの調整作用示唆

高齢者のQOL改善に期待

W_Information.gif
 免疫システムの調整作用示唆 高齢者のQOL改善に期待
 「発酵古代米オリザロース Oryzalose®」 オリジン生化学研究所


 オリジン生化学研究所の主力機能性素材である「リザロース Oryzalose®」は5月19日・20日に開催された「健食原料・素材・OEM展2009」(ヘルスビジネスマガジン社主催)に出展され、好評を博した。

 発酵古代米「オリザロース Oryzalose®」とは、最も進化したヘミセルロース誘導体として、同社の前田浩明所長が開発した低分子糖鎖アラビノキシランである。開発の発端となったのは、弘前大学現副学長・加藤陽治教授の研究グループによる紫黒米を用いたGABAを含む食品の製造方法である。この製法がパテントとなっており、同大学の協力のもと、開発された。これまで、様々な学術関係者によって、その機能性が研究されできた「オリザロース Oryzalose®」。マクロファージ活性、ナチュラルキラー活性、抗腫瘍活性、抗酸化作用、抗ストレス作用などについて有効性が確認されてきた。

 前田氏らのグループが行った研究では、がんの治療の補助作用として他のヘミセルロース誘導体である米ぬかアラビノキシラン誘導体の約半分の量で有効であることが確認されている。前田所長によると、「『オリザロース Oryzalose®』はがん治療の補助の目的だけでなく、高齢者のQOL(生活の質)マクロファージ活性、ナチュラルキラー活性改善に最も期待される素材」としている。その根拠となるのは、生命力の低下がQOLの低下に関連していること、そして体調の乱れが免疫システムの乱れと関連しているという考えを以前から前田氏は持っていたことにある。そこで、前田氏らの研究グループは、がんなど重篤な疾患を持たなく生活習慣病の治療で通院生活を送る高齢者(平均年齢72才)を対象に「オリザロース Oryzalose®」を用いたQOL改善効果の発現を目的とした臨床試験を行った。期間は3ヵ月で、QOLに関するアンケート調査と免疫パラメータの測定及び血清の生物学的調査がメインの研究である。その結果、睡眠や食欲、体調がよくなり、QOL改善が認められた。主な要因として免疫システムの調整作用が示唆されるデータが得られたことにある。〈Geriatric Medicine(老年医学)45(11):1469~1475、2007〉

 前田氏によると「何となく具合が悪いという体調は免疫機能の乱れとの関係があるのでは」と予測する。こういった体調の不具合は対症療法的な薬剤では解決できないこともあり、免疫機能の乱れを改善する「オリザロース Oryzalose®」が、もっと役立つ場が増えるのだと、同社は期待する。

※2009年6月15日発行 ヘルスライフビジネス紙 掲載記事より

オリザロース 濃縮された糖鎖の役割大きい

腸管吸収で免疫力活性化

W_Information.gif

 「発酵古代米オリザロース Oryzalose®」 オリジン生化学研究所


 発酵古代米「オリザロース Oryzalose®」とは、オリジン生化学研究所・所長の前田浩明氏が約30年間行ってきたヘミセルロース誘導体研究の集大成として開発した低分子糖鎖アラビノキシランである。

 前田氏は好調の要因を「『オリザロース Oryzalose®』を必要とする人はある程度知識を持っており、理解されてきたのでは」と話す。本紙2月15日号ではシイタケ菌糸体抽出物(LEM)、アクティブヘミセルロースコンパウンド(AHCC)、米ぬかアラビノキシラン誘導体(MGN-3)といった前田氏が開発に関わったヘミセルロース誘導体素材の進化版として『オリザロース Oryzalose®』の有効性を報じた。ヘミセルロースは、経口摂取によって腸管を通過するが、一部が腸管で吸収され、免疫力を強化する仕組みになっている。前田氏によると細分化したヘミセルロースは細胞表面に存在するレクチン(細胞表面タンパク)との親和性を持つ糖鎖を通して、五炭糖(ペントース)の刺激が免疫細胞を活性化する可能性があるとしている。また細分化されたヘミセルロースのレクチンに対する親和性の強さは、分子中の親和性糖鎖の密度が高いほど、親和性が高まるようだ。こういった理論から、免疫細胞強化の糖質は①「腸管吸収可能な分子量」②「水溶性」③「糖質分子中に免疫細胞レクチンと親和性を持つ糖鎖を含有する」といった条件が必要だとしている。そして、その条件に最も適しているのが「オリザロース Oryzalose®」ということになる。「オリザロース Oryzalose®」は他のヘミセルロースと違い、活性糖鎖が濃縮されており、低分子・水溶性で吸収力が高いことや糖鎖により白血球の免疫を強化することなど特徴も多い。

 前田氏は「『オリザロース Oryzalose®』の濃縮された糖鎖の役割は大きい」と述べ、さらに「腸管の内側にあるリンパ球への影響を与える引き金となり、腸管の免疫力を高め、そして全身の免疫力も活性化できる」としている。また、前田氏はこれまで「LEM」や「AHCC」、「MGN-3」といったヘミセルロース素材のいくつもの臨床的及び基礎的有効性試験に関わってきたが、現在も「オリザロース Oryzalose®」に関する有効性研究に取り組んでいる。

※2009年4月15日発行 ヘルスライフビジネス紙 掲載記事より

食物繊維由来「オリザロース」の提案注力

食べて効果のある免疫強化素材

W_Information.gif

 「発酵古代米オリザロース Oryzalose®」 オリジン生化学研究所


 発酵古代米「オリザロース Oryzalose®」とは低分子糖鎖アラビノキシランであり、オリジン生化学研究所・所長の前田浩明氏が国立弘前大学と共同で開発したオリジナル素材である。「オリザロース Oryzalose®」の最大の有効成分であるアラビノキシランの由来は食物繊維の一種ヘミセルロース誘導体である。

 前田氏は健康食品の素材に関わって約30年となるが、主にこのヘミセルロースを主体とした素材の開発・研究を行ってきた。これまでにシイタケ菌糸体抽出物(LEM)、アクティブヘミセルロースコンパウンド(AHCC)、米ぬかアラビノキシラン誘導体(MGN‐3)といった業界でもよく知られた有望素材の開発に関わってきた経歴の持ち主。前田氏はこれらヘミセルロース誘導体関連の素材の開発に携わってきて、05年に新たなヘミセルロース由来素材・発酵古代米「オリザロース」を開発した。「オリザロース Oryzalose®」は、へミセルロースが明らかな低分子となっており、さらに活性糖鎖が高度に濃縮されている。「これまでのヘミセルロース由来素材から最も進化した第4世代として位置づけられる」と前田氏は強調する。前田氏は元々、約30年前に複雑な構造である糖鎖のかたまりが、人間の健康に役立たないかと考えるようになったのが、ヘミセルロース研究の第一歩だったという。そして、「『オリザロース Oryzalose®』開発に至るまで、『より水溶性を高められること』『吸収性をよくすること』『糖鎖により白血球の免疫を強化すること』に着目しながら、発酵古代米『オリザロース Oryzalose®』の開発にこぎつけました」と話す。さらに前田氏は「全身免疫の強化には腸管の免疫力を高めることが基本です。『オリザロース Oryzalose®』は腸管免疫を高め、そして全体の免疫力も強化することによる治癒力の向上や防御体力の強化が期待できます。高齢者などに気軽に摂取してもらい、QOL向上効果にも役立ててもらえるような素材へと育てていきたい」と抱負を語る。

 発酵古代米「オリザロース Oryzalose®」は多くの補完代替医療の関係者からも評価が高く、年々有効性の研究も増えている。

※2009年2月15日発行 ヘルスライフビジネス紙 掲載記事より

消化管免疫の恒常性維持と健康

消化管免疫は全身の免疫にも影響する

W_Book.gif
 免疫システムは、病原菌など外界からの危険な因子を排除して、体を守るために発達してきました。消化管や鼻・目などの粘膜は、上皮一層で外界に接しており、生命防御の最前線を担い、免疫機能の精緻なバランス維持が重要な部分だと考えられます。免疫システムが生体をしっかり守るには、いざというときに効率的に免疫応答を誘導できるとともに、余計な炎症を起こさず、組織への負担を最小限にする(免疫恒常性)には、「どこまで寛容できるか」を正しく判断できることが重要です。そこに問題があると、応答すべきではない花粉や食物に対しても免疫応答を起こしてしまい、アレルギーや炎症性腸疾患のような病に繋がる可能性も出てきます。きちんと免疫寛容を誘導することは、生体への負担を軽減した状態で免疫恒常性を保ちつつ、生体防御に必要な免疫活動が効率的に働くことと連動しています。

 では多種多様な腸内細菌と共生し、外界の様々な物質を食物として取り込んでいます。すなわち、危険を伴わない腸内細菌や食物成分を、擬似的に自己成分として受け容れることで無用な炎症を避けているという特徴があります。これは抗原特異的な獲得免疫細胞の排除と不応答化をする機構と、制御性免疫細胞の発現という機構に分けて考えることができます。消化管粘膜免疫組織(GALT)は、制御性樹状細胞や制御性T細胞という制御性免疫細胞が機能成熟しやすい場となっていることが明らかとなってきました。

 消化管の免疫担当細胞は生まれながらにして機能を備えている訳ではなく、外界のさまざまな環境因子との相互作用によりはじめて機能成熟することが理解されるようになってきました。たとえば無菌マウスの消化管で観察される免疫担当細胞は数も少なく、機能もSPF(特定の病原体が存在しない)マウスと比べて異なる特徴を持っています。興味深いことに、無菌マウスでは消化管の細胞機能が未成熟であるように見受けられるばかりではなく、全身の免疫応答も低下しています。無菌マウスでは経口免疫寛容がうまく成立せず、GALTの小腸パイエル板を通じての免疫細胞の応答も低いばかりか、胸腺由来の免疫細胞も活性が低くなります。ここに腸内細菌を再構成すると、単一の菌株であっても経口免疫寛容とともに全身の免疫応答も回復させることができるという事実があります。我々が研究にもちいた菌株では、宿主の免疫応答の増強に際して、核酸成分が重要であるということがわかりました。

 免疫恒常性を保ちながら、いざというときに効率良い免疫応答を誘導するポテンシャルを備えるためには、消化管免疫の基盤を整えることが重要であり、乳酸菌の核酸成分や菌体成分、ポリフェノール、ある種の多糖類などの自然免疫シグナルはその中で重要な位置を占めることが示唆されます。腸管免疫機能の正常化によって獲得免疫系も正常に機能するということは、ヒトにおいても早期から食物成分あるいは経口免疫修飾剤を利用して消化管粘膜免疫組織の健全な成立を促すことが大切であるといえます。

colum001.jpg
※JAFCAR LETTER VOL.6特集記事
日本臨床食物機能研究会第3回学術集会
(独)産業技術総合研究所年齢軸生命工学研究センター免疫恒常性チーム 辻典子主任研究員の基調講演より

機能性成分「低分子糖鎖アラビノキシラン誘導体」は食べるガンワクチンと言える

未病のがんへの食物成分からのアプローチ

W_Book.gif
 食習慣の改善によりガン死亡を予防できる割合は35%と報告されています。また2003年アメリカ国立ガン研究所の広範囲疫学調査ではガン発生原因に食べ物の関与が30%有ることが報告されました。このことは全てではないですが食べ物とは栄養効果と食欲満足度の他にガン発生の危険性をも内包していると言えます。高齢化が進む日本において否応なく高齢者のガン発生率が高くなっていることは確かです。そこでガンになってからの食事療法ではなく未然に防ぐ食からのアプローチを考え、「未病のガン」についてその意義と対策について考えたいと思います。

 人体の60兆の細胞のうち2%の1兆2000億個の細胞は毎日死滅再生をくり返しています。ガン細胞が成長し自覚症状が出るまでには、通常細胞内レベルでの変異が生じてから10年から20年を要するとされます。このような自覚症状の全くない染色体レベルまたは細胞内レペルでの微小変化の時のガンを「未病のガン」として認識しその対策を考えることは重要です。広い意味では前ガン状態や早期癌も自覚症状がない時期のガンであれば広義の未病のガンと言って差し支えないでしょう。回復可能なリバーシブルなガンの意味合いを有するこの時期の未病ガンであれば細胞環境を食物の力で制御し発症を延ばしていく事が可能と考えられます。

 遺伝子に傷害を与えるのをイニシエーションと言い、日常経験する放射線、ウイルス、カビ、たばこそして食物から入る発ガン物質も含まれます。さらにその傷口を広げるのをプロモーションといい、たばこ、食塩、脂肪酸、フリーラディカル、変性酸化物質、最終糖化産物(AGE)などがあります。これらは日常生活において頻繁に接触するものですから、いかにこれらから身を守るかが大切となってきます。このイニシエーションに対する防衛力としての中和力と免疫力の増強が未病のガン対策になってきます。この免疫力をコントロールしているのが胸腺を中枢とするTリンパ球、NK細胞、マクロファージとBリンパ球、抗体による免疫ネットワークです。ストレス、感染、肥満、疲労老化により胸腺の萎縮が促進され免疫力の低下を招きガンの発生母地形成につながります。コントロール可能なのはストレスからの解放、休養そして食物からの免疫力の継続刺激です。

 防御策としてはまず変異性の高い食べ物は遠ざけ、積極的に免疫力の保持を図ることです。さて、免疫力充進については古典的免疫療法として有名な丸山ワクチンがあります。これまで36万人のガン患者さんに対して施行され支持され有効な効果を与えてきており、現在でもその支持者は多いです。丸山ワクチンの有効成分はアラビノマンナンである事が判明してきました。このアラビノマンナン糖鎖はT細胞上のMHC構造のリセプター糖鎖を修飾刺激しNK細胞との免疫共鳴をもたらすモノと考えられます。ワクチン注射ではなく経口摂取可能で安全性も高いアラビノキシラン糖鎖を含む機能性食品は未病のガン対策において期待できるものと考えられます。

※JAFCAR LETTER VOL.5特集記事
日本臨床食物機能研究会第3回学術集会
(財)博慈会老人病研究所 所長 福生吉裕先生特別講演より

低分子糖鎖アラビノキシラン誘導体(米ぬかヘミセルロース誘導体)と、いわゆるアラビノキシランとの違い

1 米ぬか由来低分子アラビノキシラン誘導体とアラビノキシランについて

米ぬか低分子糖鎖アラビノキシラン誘導体(米ぬかヘミセルロース誘導体)とは、米ぬか由来の水溶性多糖およびオリゴ糖の複合体です。

・米ぬかのヘミセルロースが酵素の加水分解反応によって切り出され、水溶化した酸性糖です。それらの酸性糖はアラビノース、キシロース、ガラクトース、グルコース等で構成されているヘテログリカンの複合体で、アラビノース、キシロース等の五炭糖を多く含む酸性糖複合体であることから、便宜上、米ぬかアラビノキシラン誘導体または米ぬかヘミセルロース誘導体と呼ばれています。

・アラビノキシランとは、主としてイネ科植物に存在する多糖でヘミセルロースの構成成分です。イネ、小麦、トウモロコシ、笹等に多く含有されています。

・構成糖はアラビノースとキシロースですが、植物によってアラビノースとキシロースの割合が違いますので、物理的、化学的、生化学的性質は起源植物によって異なります。

2 免疫強化作用と多糖(ポリサッカライド)に関する研究

レンチナン、OK432の実用化
 1970年代担子菌のβ-1・3-グルカン(レンチナン)や溶連菌のアラビノガラクタン(OK432)が実用化され、酵母成分ザイモザン(β-1・3-グルカン)、パン酵母成分(α-1・6マンナン)等、微生物の細胞膜に由来する多糖の免疫強化作用が注目されつつありました。

植物成分に由来する新しい免疫強化多糖の発見
 1980年代に入り、シイタケ菌の固体培養物から得られた新しい免疫強化多糖が前田浩明、菅野延彦等によって発見され、報告されました。(Cancer Letter 17; 1982)報告された多糖は従来のそれとは異なり、アラビノースやキシロースを主な構成糖とするヘテログリカンであることが特長でした。また根本的に従来の多糖と異なる性質は経口投与による有効性が確認されたことでした。

この結果は、免疫強化食品の開発の可能性を示唆する重要な研究報告であり、本物質の発見が米ぬかアラビノキシラン誘導体の研究の始まりです。今から約30年前のことでした。

3 米ぬかアラビノキシラン誘導体の認知

Modified Arabinoxylan from rice bran (米ぬかアラビノキシラン誘導体)として最初に記載された論文が1998年にパブリッシュされた、マンドゥー・ゴーナム博士による論文(Int.J.Immunotherapy)でナチュラルキラー細胞の活性化に関する作用が詳細に記載されています。

その後、次に示す数多くの論文がパブリッシュされていますが、それらの論文からアラビノキシランが独り歩きをし、あたかもアラビノキシランそのものに強い免疫強化作用があるかの如く伝えられ、誤解を招いています。
origin01.jpg

米ぬかのヘミセルロースに由来する誘導体を含有する物質は次の4物質のみです。加工方法と特性を示します。
origin02.jpg

4 生理活性物質

微量で生化学反応を惹起する物質を生理活性物質と称しています。米ぬか低分子糖鎖アラビノキシラン誘導体(米ぬかヘミセルロース誘導体:オリザロース®)はmg単位で免疫強化作用を発現する生理活性物質ですが、アラビノキシランにはそのような作用はありません。

笹やトウモロコシの種皮に由来する高濃度のアラビノキシラン含有物を免疫強化食品として、アラビノキシラン量を米ぬかアラビノキシラン誘導体と比較し、セールスポイントとしてその有用性を論じていることは全く的が外れています。異なる物質を別の尺度で比較することは無意味です。生理活性物質の作用は量ではなく、活性の強さで決まります。

オリザロース®の成人に対する経口摂取による有効量は10mg未満と考えられています。このことはβ-1・3-グルカン製剤の投与量(静注)が1mgであることから考えても食品としての有効性は際立っており、興味深い結果です。

いわゆるアラビノキシランは、起源植物を問わず、ミリグラム単位で摂取しても免疫系への作用は期待できません。但し、グラム単位で摂取した際、食物繊維として整調効果や血糖調節作用が期待されますが、このような作用は特に精製されたアラビノキシランに求める必要はなく、1kg数千円程度の食物繊維素材で十分だと考えます。

5 低分子糖鎖アラビノキシラン誘導体「オリザロース®」は稀少な物質

経口摂取により、腸管を通して免疫強化作用を発現するには次の条件が必要です。オリザロース®はこれらの条件を満たすことができる稀少な物質です。

1.ヘミセルロース誘導体はペントース(五炭糖)のかたまり
 アラビノース、キシロース等の五炭糖が主な構成糖。私達の身体を構成している糖は、主にグルコース、ガラクトース等の六炭糖。キノコや酵母の多糖はすべて六炭糖です。

2.ヘミセルロース誘導体は一部腸管から吸収される
 通常、ヘミセルロースは高分子で、すべて腸管を通過し、腸管の内部に入ることはありません。

3.ヘミセルロース誘導体は水溶性。水溶性成分は生化学的反応性に富んでいる
 免疫細胞とのアフィニティー(親和性)も高いと考えられます。

4.ヘミセルロース誘導体は多くの糖鎖を有している
 糖鎖はマクロファージ、ナチュラルキラー細胞等の細胞表面のレクチンに対するアフィニティーのキーになる可能性があります。

5.免疫細胞に対する糖鎖のアフィニティーは糖分子中の結合糖鎖の密度によって高まる
 オリザロース®の高い活性は低分子化され、結合糖鎖が濃縮された分子構造によるものと考えられます。

低分子糖鎖アラビノキシラン誘導体「Oryzaloseオリザロース®」開発軌跡

食物成分と免疫応答

W_Book.gif
 生体に異物が侵入すると、生物はそれを抗原として認識し、その抗原に特異的に反応する抗体を作って、異物による障害からの防御を行います。このことを免疫と言い、生体防御の重要な役割を演じています。しかし、この抗体との反応や急激なショック症状などの傷害作用が現れたり強められたりする場合があります。このような過激反応を起こすことを、アレルギーと呼んでいます。食品は生体にとっては異物ですから、当然抗原となります。従来、食物の免疫応答についてはアレルギー反応のみが論じられており、食物の成分からアレルゲンを除去する加工が主として行われて来ました。

 アレルギーとしての視点から考えると食物中にある抗原となる成分はマイナスの要因ですが、少し視点を変えて免疫系の刺激という考え方をすれば、特にⅣ型アレルギーに関与するような成分は、その反応がゆるやかであれば免疫を強化することになります。このような観点から食物成分の免疫細胞への作用を観察すると興味深い反応が得られます。実際、牛乳蛋白質のカゼイン、リン脂質の一種であるリゾリン脂質はインターフェロンを誘導しますし、リンゴやキウイなどの果物や、ホウレンソウ、タマネギ、ニンジン等の野菜はTNF産生促進作用や好中球の集積作用をもっています。ですから、私達は日常摂取している食物のおかげで、感染症や悪性腫瘍にかからないでいられる、ということもできます。

 このような作用を応用した免疫強化食品が存在すれば、健康の維持、増進をはじめ疾病の予防や治療に広く応用することができます。

 免疫強化食品の原料となる成分は、最初から活性をもった形で食品中に存在している顕在的なものと、不活性な母体が消化過程で分解されていく途中で出現するパーティクル(破片)の特定のものが機能を持つもの、また、ある加工工程を経て機能を発現する潜在的形態のものなどが挙げられます。多くの加工食品は加熱や発酵、酵素処理等によって製造されています。それらの加工技術を用いることによって安定的に効果を発揮する免疫強化食品を開発することができるものと考えます。

食物難消化性多糖(食物繊維)の免疫増強作用

 食物中には種々の多糖類が含まれています。食物難消化性多糖(食物繊維)の多くに免疫増強作用、いわゆるBiological Response Modifier (BRM)としての働きがあることが報告されています。多くの場合はin vitro test(生体外試験)における効果ですが中には経口摂取による効果が認められているものもあります。近年、消化管粘膜の免疫器官としての機能が評価されつつありますが、それと合わせて食物中の難消化性多糖の腸管刺激による免疫強化作用の研究も進んでいます。食物として摂取した難消化性多糖(食物繊維)は腸管を通過するか、また一部は吸収され免疫システムに影響を与えていると考えられます。

糖鎖の豊庫 ヘミセルロース

 ヘミセルロースは図に示すように複数の糖から構成される複雑な構造を有する多糖です。種々な糖鎖をその構造中に有しています。まさに糖質の豊庫と言ってよいと思います。近年、糖鎖の研究が進み、生命現象の発現と維持における糖鎖の役割と重要性が認識されて来ています。特に多細胞生物の細胞表面に存在し、細胞間の情報伝達に重要な役割を果たしている糖鎖は生体の恒常性の維持に欠かせない組織です。

 ヘミセルロースは主としてアラビノース、キシロース等の五炭糖(ペントース)で構成されています。この組織は植物特有の組織であり、我々人体を構成している糖は六炭糖(ヘキソース)です。通常、食物として摂取する野菜や穀類のヘミセルロースは腸管を通過し排泄されます。ヘミセルロースが吸収され、糖鎖として細胞と関わりを持つことはあまりないと考えられます。しかし、ヘミセルロースをパーティクル化し五炭糖の糖鎖が体内に吸収された場合、生体で相当刺激的な反応が起こることが予測されます、また、その糖鎖構造中に免疫細胞と親和性を有する糖鎖が存在すれば安定した免疫強化作用が発現すると考えられます。ヘミセルロースはそれ程魅力的な潜在機能を有する糖鎖の豊庫なのです。

hemicellulose.jpg

ヘミセルロースフラグメント(ヘミセルロース誘導体)の免疫強化作用

1)ヘミセルロース誘導体開発の軌跡

①シイタケ菌糸体抽出物(LEM)

○ヘミセルロースとは

 LEM(シイタケ菌糸体抽出物)はサトウキビバガスでシイタケ菌を培養し、約6ヶ月程度培養した培養基から水溶性成分を抽出したものです。シイタケ成分、代謝生産物、培地成分の分解物等の混合物です。

○有効性と有効成分へのアプローチ

 当時この分野での研究の中心は、シイタケ由来の多糖β-1・3グルカンに関するものでした。β-1・3グルカンの免疫強化作用、即ちマクロファージの活性化は千原吾郎博士の論文(Nature(Lond),222:687,1969)で学術的に裏付けされ、免疫強化剤レンチナンが開発されていました。LEMも類似の作用であろうとの直感から、同じ手法で学術的なアプローチに入りました。しかし内心、β-1・3グルカンではないことを期待していました。

 そこで菅野延彦教授(富山医科薬科大学名誉教授)との長いお付き合いが始まりました。先ずLEM全体での生理活性物質として、マクロファージの活性化と癌細胞増殖抑制作用を確認し、その活性を指標として有効成分の分画を行いました。その結果、高分子画分(LAP-1)とやや低分子画分(LAP-2)に活性を認めました。LAP-1は多糖でLAP-2は糖たんぱくであり、糖の部分はいずれもアラビノース、キシロースを主な構成糖とするヘテログリカンでした。(Anticarcinogenic Actions of Water-Soluble and Alcohol insoluble fractions from culture Medium of Lentinus edodes Mycelia : N.Sugano, Y.Hibino, Y.Choji and H.Maeda, Cancer Letters17(1982)109-114)

 そしてLAP-1経口投与によるラットに対する3`‐Me-DAB誘発肝癌発癌に対する抑制作用を確認しました。(Anticarcinogenic Actions of an Alcohol-insoluble fraction(LAP-1) from culture Medium of Lentinus edodes Mycelia : N.Sugano, Y.Choji, Y.Hibino, and H.Maeda, Cancer Letters27(1985)1-6)

○臨床的効果の確認

 1980年代、B型ウィルス性肝炎のワクチンは存在せず、国民病の一つとして、その治療薬の開発が望まれていました。そこでLEMは健康食品ではありますが、基本的に免疫調整作用を有し、B型肝炎に対する民間での効果が数多く認められていたことから、東京大学第一内科グループを中心にLEM研究会が組織され16施設で多施設間Open studyによる治療効果の検討が行われ有効性と安全性が示唆されました。

○高分子多糖(LAP)の吸収性について

 高分子多糖BRMの経口投与における吸収率の向上に関する研究をされていた富山医科薬科大学(現富山大学)医学部の田澤賢次先生(現富山医科薬科大学名誉教授)にお願いしテクネシウムラベルによるLAPの吸収と臓器分布を証明しました。LAPは低い率ではありますが、経口摂取により腸管吸収され、全ての臓器に分布することが確認されました。そして中鎖脂肪とエマルジョン化することにより、さらに吸収率が高まり、特に肝臓への分布量は20倍に増加することも確認されました。

②AHCC

 ヘミセルロース誘導体の第2世代物質がAHCCです。AHCCのヘミセルロースは米ぬかに由来しています。ヘミセルロースリッチな培養液でキノコ菌糸を培養することによって得られた培養濾液を凍結乾燥したものです。ヘミセルロースは原則的には不溶性です。米ぬかを温水抽出し粗濾化した懸濁液を主な炭素源としキノコ(担子菌)の成育因子を加え、やや低温で好気下で培養します。キノコの菌糸には細胞外に複数の炭水化物分解酵素や繊維素分解酵素等を分泌します。要するに木質を溶かして単糖にして炭素源として使うための酵素を豊富に分泌します。この生物反応を資化と称しています。シイタケ菌糸体抽出物(LEM)とAHCCの製法の違いは固体培養と液体培養の違いです。またヘミセルロースの原料の由来もLEMがサトウキビ繊維でありAHCCは米ぬかと異なっています。

○品質の安定

 AHCCは培養タンクを用いる液体培養によって生産されています。液体培養の長所は一定条件のもとに培養されることです。キノコ菌糸の液体培養は乳酸菌や酵母等に比べて培養日数も長く技術的には決してやさしくはありません。またスケールアップし、大量培養をする際にも大きな困難がつきまといます。しかし培養物は安定的に一定の内容の成分で生産できますので微生物を用いた機能性成分の生産には適した製法です。

○有効性

 AHCCの有効性については多くの報告があります。
 基礎的な生理作用については肝保護作用、糖尿病発症予防作用、感染症抵抗性、ストレス抵抗性、抗癌作用等生体防御作用についての有効性を示唆する広範囲な研究結果が報告されています。

・Protective Effects of Active Hexsose Correlated Compound (AHCC) on the Onset of Diabetes Induced by Streptozotocin in the Rat : Koji Wakame, Biomedical Research 20(3)145-152,(1999)

・Beneficial Effects of Active Hexose Correlated Compound (AHCC) on Immobilization Stress in the Rat: Shuyi Wang等, Dokkyo J. Med. Sci., 28(1), 559-565, 2001.

・Combination therapy of Active Hexose Correlated Compound Plus UFT Significantly Reduces the Metastasis of Rat Mammary Adenocarcinoma: Anti-Cancer Drugs, 9, 343-350,1998.

 また、臨床的効果の有用性を示す報告もあります。担癌患者38名に対する6ヶ月間の継続接種により、免疫応答の改善を認め、癌治療における治癒力の向上が期待できることが報告されています。

 そして肝癌手術後の患者269名に対する10年間の追跡調査も行われています。

 健康食品の癌治療における補完作用について疫学的アプローチがなされ有意差が認められた報告は少なく、本研究は健康食品の有用性が評価される貴重な論文の一つであると思います。

・Improved prognosis of postoperative hepatocellular carcinoma patients when treated with functional foods: a prospective cohort study. : Y Matsui, J Uhara, S Satoi, m Kaibori, H Yamada, H Kitade, A Imamura, S Takai, Y Kawaguchi, A-Hon Kwon, Y Kamiyama, Journal of Hepatology, 37, 78-86 (2002)

③米ぬかアラビノキシラン誘導体(MGN-3)

 ヘミセルロース誘導体の第3世代物質が米ぬかアラビノキシラン誘導体(MGN-3)です。MGN-3は米ぬかの温水懸濁液をシイタケ菌糸が産出する炭水化物分解酵素複合体で加水分解したものです。

 この加水分解によって米ぬかのヘミセルロースは一部水溶化されると同時に低分子化されます。ヘミセルロースのパーティクルと言える物質が産生されます。これらはアラビノキシラン、アラビナン、キシラン等五炭糖を主な構成糖とする多糖の集合体です。

 これらの糖鎖を有するパーティクルがナチュラルキラー細胞を活性化し、免疫システムを強化します。MGN-3はキノコ菌糸を培養しヘミセルロースを資化させることなく、酵素反応によってヘミセルロースを活性化していることが特徴です。この製法によってヘミセルロース誘導体の免疫強化活性は一段と向上しました。

○MGN-3の腸管吸収について

 シイタケ菌糸体抽出物(LEM)の項においてLEMのヘミセルロース誘導体の腸管吸収をアイソトープのラベルによりラットを用いて確認しています。MGN-3についても腸管吸収に関する報告がありますので紹介します。

・Modified Arabinoxylan from Rice Bran (BioBran/MGN‐3) Beneficial for Weight Loss of Mice as a Major and Acute Adverse Effect of Cisplatin: Yuzo Endo and Hiroshi Kanbayashi,  Pharmacology & Toxicology, vol.92, 300-303. 2003.

 シスプラチンの副作用によるマウスの体重減とその関連についてのMGN-3の保護作用を経口投与と腹腔内投与の2経路で検討し、いずれの投与経路においてもほぼ同様の効果が得られています。

○臨床試験について

 米ぬかアラビノキシラン誘導体の免疫賦活作用を証明するために高齢者を対象に風邪というイベントを介して、その有効性を検討しました。この試験には神戸市で整形外科を開業されている市橋研一先生に多大なるご協力を頂きました。市橋先生はクリニックとは別に介護老人保健施設を経営されており、ボランティアはその施設の入所者で同意を得られた高齢者(平均年齢84才)50人を対象としました。群は25名ずつ2群とし、二重盲検法で(実サンプル3ヶ月 対照サンプル(プラセーボ)3ヶ月 冷却期間1ヶ月 合計7ヶ月)行いました。プロトコールに従って試験は完了しました。結果は明らかに風邪の症状の軽減、罹患期間の短縮等、高齢者の風邪による体力の低下の軽減効果を示唆するものでした。健康食品を用いた二重盲検試験は米国ではポピュラーですが、疾病を絡めたこの種の試験は稀なケースであると自負しています。

・The Oral Administration of the modified Arabinoxylan From Rice Bran (HRB) Prevents a Common Cold Syndrome in Elderly People Based on Immunomodulatory Function: K. Tazawa, K. Ichihashi, K. Omura, M. Anazawa, H. Maeda, Journal of Traditional Medicines, Vol. 20(30)132-141, 2003

④オリザロース

 ヘミセルロース誘導体の第4世代物質がオリザロースです。オリザロースは古代米の一種である紫黒米のヘミセルロースをセルラーゼ、ヘミセルラーゼを用いて加水分解し低分子化したものです。さらに酵母を用いて発酵させることにより、グルコースが消費され、キシロース、アラビノース、ガラクトース等の活性糖鎖が濃縮されています。活性成分は多糖からオリゴ糖にまで分布し、強い免疫賦活作用を有しています。さらに副産物として発酵中に産生されるガンマアミノ酪酸(GABA)や表皮中に存在するポリフェノールの一種であるアントシアニン(アントシアニングルコシド)が抽出されます。GABAは精神安定作用、アントシアニンは抗酸化作用を有していますのでオリザロースは多くの老化現象を改善することに働くことが推察されます。

○加藤陽治先生との出逢いと弘前大学との共同研究

 加藤陽治先生は糖質の研究についての日本の代表的な研究者の一人です。特に多糖の構造決定と機能性に関する研究が専門で平成19年度日本応用糖質学会学会賞を受賞されています。現在弘前大学の教授で副学長の要職に就かれています。加藤陽治先生にはヘミセルロースのパーティクルの構造決定の研究で縁を持たせて頂きました。弘前大学は地域共同開発センターを有し、産学官のエネルギーを結集し、青森県の農産資源の高度利用と工業技術の振興を図っています。加藤先生はそのセンター長を務めていらっしゃいました。そして加藤先生のグループの研究の一つとして紫黒米を用いたGABAを豊富に含有する食品の製造方法に関するものがあり、パテントになっておりました。オリザロースの基本的な製造方法はそのパテントに基づくものです。即ちオリザロースは弘前大学とオリジン生化学研究所の共同研究によって開発されたものです。オリザロースはオリジン生化学研究所の登録商標ですが、弘前大学発の最初の機能性食品として脚光を浴びました。そして現在も弘前大学とに共同研究体制は維持されています。

○オリザロースの生理活性に関する基礎研究

 オリザロースの生理活性は多方面から検討されています。マクロファージ活性、ナチュラルキラー活性、抗腫瘍活性、抗酸化作用、抗ストレス作用等について有効性が確認されています。また、これらの作用の他のBRMとの強さの比較も行っており、有効性の面においても進化していることが示唆されています。

・The peculiarity of fermented ancient rice and possibility to application as the functional food: H. Maeda, S. Ito, T. Miura, Y. Kato, The Japanese Academy for Clinical Complementary and Alternative Medicine (2006)

○臨床試験について

 オリザロースの有効性のエビデンスは主としてヒトへの作用を集積しています。癌の治療の補助作用については米ぬかアラビノキシラン誘導体(MGN-3)と同一試験を行い、その作用性を少量摂取による有効性の比較を中心に検討しております。現在迄の経過ではオリザロースはMGN-3の約2分の1の量で有効であることが示唆されており、in vitro試験での生理活性の強さの差が臨床応用の場面での有効性として反映されていると考えられます。オリザロースは従来のヘミセルロース誘導体と同様、癌治療の補助の目的で有効に働くことは当然ですが、オリザロースが臨床的に最も期待される場面は高齢者のQOLの改善であると考えています。

 そこで癌、自己免疫疾患、慢性肝炎等の重篤な基礎疾患を持たず、通常の生活を維持している高齢者(平均年齢72歳)で生活習慣病の治療で通院している患者を対象としてオリザロースによる主として生活の質(QOL)の改善効果の発現を目的とするケーススタディを行いました。試験期間は3ヶ月でQOLに関するアンケート調査と免疫パラメータの測定および血清の生化学的検査を行いました。結果は睡眠、食欲、体調等のQOLの改善傾向が認められ、その主な原因として免疫システムの調整作用が示唆されるデータが得られています。

・The Safety and QOL improvement Effects of the Oral Administration of the Fermented Oryza Sativa subsp japonica in Elderly People: S Hirose, K. Omura, N. Shiraishi, H. Maeda, Geriatric Medicine 45(11);1469~1475,2007

2)免疫増強のメカニズム

 ヘミセルロース誘導体は経口摂取によって免疫力へ影響を与えることのできる成分として開発されたものであり、キノコや酵母等ベータグルカンやアルファマンナン等とは性質を異にしております。前者が腸管を通過していくことに対して、本成分は一部腸管吸収されるということです。

 パーティクル化されたヘミセルロースは高分子の場合と異なり、水溶化を示します。マクロファージに対する反応性は不溶性成分と水溶性成分では全く、その性質が異なります。

 ベータグルカンは不溶性です。ベータグルカンがマクロファージを活性化することは周知の事実ですが、これは貪食による物理的な反応に近いものと考えられます。

 一方パーティクル化されたヘミセルロースは水溶性ですから免疫細胞との間で生化学的反応を起こす可能性を有しています。つまり細胞表面に存在するレクチンとの親和性を有する糖鎖を通して、五炭糖(ペントース)の刺激が免疫細胞を活性化すると考えています。また細胞表面タンパク(レクチン)に対する親和性の強さは、その分子中の親和性(アフィニティー)糖鎖の密度が高い程アフィニティーが高まることが明らかにされています。

 以上のことから摂取することによって免疫細胞を強化する糖質は腸管吸収可能な分子量であること、水溶性であること、糖質分子中に免疫細胞レクチンと親和性を有する糖鎖を含有することの条件を備えていまければなりません。

 腸管のパイエル板から吸収されたヘミセルロースパーティクルは腸壁の内側に存在するマクロファージ、NK細胞等に結合し活性化すると考えられます。活性化されたそれらの細胞が連鎖反応的に他のリンパ球を活性化し、全身免疫の活性化に波及するものと考えています。このようにオリザロースを代表とするヘミセルロースパーティクルの摂取による免疫増強のメカニズムはβ-1・3-グルカン製剤の静注作用とは根本的に異なるものと考えます。オリザロースの作用は一種の腸管免疫の作用であり、それも腸管の内側に存在するリンパ球への影響を与える引き金となるものと考えます。

3)ヘミセルロース誘導体関連物質の有効性を示すサイエンティフィックエビデンス

臨床的有効性に関する論文

・HBe抗原陽性慢性肝炎に対するLEMによる治療:原田尚、兼高遠貳、肝胆膵 14(2):327-335,1987

・担癌患者に対する植物由来多糖類抽出物(AHCC)の効果-免疫パラメーターperformance statusへの影響-:宇野克明ら、Biotherapy 14(3)303-309,2000

・Improved prognosis of postoperative hepotocellular carcinoma patients treated with functional foods : a prospective cohort study : Y.Matsui et al, Journal of Hepatology, 37. 78-86 (2002)

・The Oral Administration of the modified Arabinoxylan From Rice Bran (HRB) Prevents a Common Cold Syndrome in Elderly People Based on Immunomodulatory Function: K. Tazawa, K. Ichihashi, K. Omura, M. Anazawa, H. Maeda, Journal of Traditional Medicines, Vol. 20(30)132-141, 2003

・NK Immunorestoration of cancer Patients by BioBran/MGN-3,A Modified ArabinoxylanRiceBran(study of 32 Patients Followed for up to 4 Years):Mandooh Ghoneum and Jimmy Brown,Anti-Aging Medical therapeutics,Vol.3,217-226,1999

・The Safety and QOL improvement Effects of the Oral Administration of the Fermented Oryza Sativa subsp japonica in Elderly People: S Hirose, K. Omura, N. Shiraishi, H. Maeda, Geriatric Medicine 45(11);1469~1475,2007

基礎的有効性に関する論文

・Effect of Extract of Cultured Lentinus edodes mycelia (LEM)on Polyclonal Antibody Response induced by Porkweed Mitogen : Y.Mizoguchi,S.Morisawa, Gastroenterologia Japonica,22,No.5 1987

・Anticarcinogenic Actions of Water-Soluble and Alcohol insoluble fractions from culture Medium of Lentinus edodes Mycelia : N.Sugano, Y.Hibino, Y.Choji and H.Maeda, Cancer Letter17(1982)109-114

・L. Edodes mycelia(シイタケ菌菌糸)水溶性抽出物のマクロファージに対する作用と細菌感染防御効果:松村治雄、寺田泰比古、前田浩明、中野昌康、日本網内系学会会誌、第2巻、第2号、201‐207,昭和62年

・担子菌培養抽出物であるAHCCのマウス四塩化炭素肝障害モデルに対する肝保護作用:孫歩祥、若命浩二、向田朋美、豊島厚司、金沢勉 小砂憲一、Natural Medicines,51(4),310-315(1997)

・Protective Effects of Active Hexsose Correlated compound (AHCC) on the Onset of Diabetes Induced by Streptozotocin in the Rat : Koji Wakame, Biomedical Research 20(3)145-152,1999

・実験的顆粒球減少マウスモデルにおける担子菌標品AHCCのCandida Albicans感染予防効果:池田達夫ら、日本医真菌学雑誌、44、127-131(2003)

・Enhancement of Human Natural killer Cell Activity by Modified Arabinoxylan from RiceBran(MGN-3) : M.Ghoneum, Int. J. Immunotherapy, Vol. ⅩⅣ (2),89-99,1998

・The Effect of Modified Arabinoxylan from RiceBran (MGN-3) on Cisplatin and Doxorubicin Induced Toxity in the Rat : H.Jacoby, G.Wnorowski, K.Sakata, H.Maeda, Jounal of Nutraceutical Functional & Medical Foods, Vol.3(4)3-11,2001

・Modified Arabinoxylan from Rice Bran (BioBran/MGN-3) Improves Glucose Tolerance in NIDDM Adult Rats Given Streptozocinas Neonates, I. Ohara, K. Onai, H. Maeda, Studies,Aichi Gakusen University, No.37,pp.17-23, 2002.

・The peculiarity of fermented ancient rice and possibility to application as the Functional food : Hiroaki Maeda, Seiko Ito, Tomisato Miura, Yoji Kato, The Japanese Academy for Clinical Complementary and Alternative Medicine(2006)

食物繊維は術後の癌転移抑制に役立つ

腸管安静の功罪からみる術後食についての一考察②

W_Book.gif
 前回は術後の低繊維質、高蛋白質を主とする食事指導に科学的根拠はあるのかという疑問と、逆に消化管の恒常性維持を損ないbacterial translocationの恐れがあり、また腸内細菌叢のバランスを乱して腐敗菌を増加させ癌原物質などの蓄積を促す可能性があることを指摘しました。今回は術後食としてどのようなものが良いかを、水溶性食物繊維のペクチンを例に考察したいと思います。

 1971年にBurkittが大腸癌発生要因の一つとして食物繊維の欠乏説を提唱しました。難消化性あるいは難吸収性食品の代表である食物繊維には水溶性と不溶性があります。血清コレステロール低下作用や食後血糖値上昇抑制作用があるのは水溶性食物繊維で、便の重量を増加させるのは不溶性食物繊維です。食物繊維の大腸癌予防効果について数多くの研究が行われていますが、その種類によって結果は必ずしも一致していません。

 水溶性食物繊維のペクチンに関して、シトラス(柑橘類)ペクチン(CP)とアップルペクチン(AP)を用いて大腸癌の発生に対する実験を行いました。

 ラットを用いたアソキシメタン(AOM)誘発大腸癌の抑制効果実験では、発生率がコントロール群100%に対しAP10%含有飼料群で70%、20%含有群で45%と含有量に比例して抑制されました。更にCP、AP各20%含有飼料で比較するとコントロール群83.3%に対しAP群37.5%、CP群55.0%とAP群が低率でした。発生腫瘍数でもAP群はCP群に対して有意に減少しました。またAP群では糞便中の酢酸量の増加と総胆汁酸量の減少、一次胆汁酸量の有意の減少がみられました。APはCPに比較して腐敗菌に対して静菌効果に優れ、健全な腸内細菌叢を維持する効果がある為だと思われます。

 この実験においてペクチンのスカベンジャー効果をみるため、腸管内に炎症があれば増えるプロスタグランジンE2を腸管粘膜と門脈血液で測定しました。腸管粘膜ではCP、AP各20%含有飼料で有意に減少し、門脈血液中ではコントロールに対してAP10%、20%含有飼料で濃度依存的に低下していました。

 経口投与したAPのスカベンジャー的作用が肝臓に対して免疫学的にどの様に作用しているかをラット肝微小転移巣モデルにおける癌転移抑制効果として検討したところ転移形成率は、基礎食群93.3%に対しAP20%添加食53.9%でした。転移結節数でも基礎食群の平均56.3個に対し平均16.2個と約29%にとどまっていました。これらの結果からAPの腸管免疫能九進作用とスカベンジャー的作用が、癌の転移抑制をしていると考えられます。この肝転移予防効果の研究は世界で初めての成果でした。リンゴを皮ごと1日1個常食することを提案します。

 現在の手術後の高蛋白質を主とする流動食から始まる栄養管理は、逆に転移を促している心配があります。癌治療において摂取する食品群の果たす役割が大きいことに、現代医学は気付く必要があると考えています。

※JAFCAR LETTER VOL.3特集記事
日本臨床食物機能研究会第1回学術集会 
富山大学医学部名誉教授 田澤賢次先生の発表より

大腸癌術後の流動食、三分粥は果たして患者に適切か

腸管安静の功罪からみる術後食についての一考察①

W_Book.gif
 術後の食事指導について「なぜ流動食から始まって、三分粥、五分粥、七分粥、全粥が患者に良いのですか?」という質問に、「先輩から教わったからで、その理由は術後は消化管の負担にならないような消化に良いものからはじめるのだと思います。」という回答がされます。果たしてこれに科学的根拠はあるのでしょうか。

 近年、消化管免疫の研究が進むにつれて、消化管は健康維持や疾病予防および治癒に大きな役割りを果たしていることが分かってきました。善玉菌と悪玉菌のバランスによる腸内細菌叢の状態との関連、そして食べ物の成分自体が消化管に働きかけて免疫機能を維持・増進させている事などを考慮すると、術後食はお粥という「常識」は検証の必要があると考えます。我が国では一部の疾患を除くと栄養療法の研究は不十分で、外科系疾患に至っては、栄養療法すなわち中心静脈栄養といった時代が1980年代に長く続いていました。これが90年代後半に経腸栄養に急激に以降していったのは何を物語るのでしょうか。腸管の安静は過ぎたるは及ばざるが如しということなのです。

 腸管の安静という意味からは、食物を消化管内を通過させることが腸管の恒常性の維持には必要であり、それによって多様な腸管機能が保持されることが正しいのです。中心静脈栄養に代表される「腸管の安静」は、消化管が使われないことにより粘膜の萎縮をきたし、腸管から体内への透過性が充進することから、結果としてbacterial translocation (腸内細菌やエンドトキシンの生態への進入)を生じさせるなどの恐れがあり、場合によっては術後に多臓器不全を起こす危険性すらあるのです。

 人間の腸管内は普通はビフィズス菌や乳酸菌が主たる菌種ですが、消化が良好な蛋白質を中心とする肉食が増加してくると、ウェルシユ菌や大腸菌などが優勢になり腸管内の腐敗が促進されます。我々が摂った蛋白質は腸管内で各種アミノ酸に分解されて吸収されますが、吸収されずに残ったアミノ酸が嫌気的に分解されるために悪臭のある分解産物となり、これが門脈系を経て肝臓に運ばれます。肝臓で解毒されて胆汁とともに十二指腸に排泄されますが、腸管内の腐敗がひどいと腐敗菌が産生するβ-グルクロニダーセなどの酵素で還元されて再び吸収されるようになってしまいます。つまり体外に排泄されるべき解毒された物質が腸一肝臓一腸という悪循環(腸肝循環)をたどり、少量の癌原物質なども蓄積する結果となります。安静のためと考えて消化の良好な蛋白質を摂取することは腸管の腐敗菌増加を充進させ、疾病予防の見地からは好ましくないことは明らかです。次回は難消化性食物繊維と術後の癌転移予防の関係について考察します。

※JAFCAR LETTER VOL.2特集記事
日本臨床食物機能研究会第1回学術集会 
富山大学医学部名誉教授 田澤賢次先生の発表より

「温故知新」米糠に隠された機能を引き出す。

産学共同研究開発による機能性食品

W_Book.gif
 弘前大学では地域共同研究センターの活動を通じて地元産品の研究、産業界との連携を強化しています。今回研究した色素米の紫黒米は米の原種ですが、品種改良によって通常の栽培品種から外れた存在となり日本でほとんど栽培されなくなっていました。東北農業研究センターではバリ島在来種の色素米と国産橘米を交配させ、冷涼な地域に適した品種として奥羽橘349号(朝紫=あさむらさき)を作出しました。現在、一部の地域で栽培されていますが、玄米の形で赤飯類似米、餅、菓子などの利用にとどまり、糠部分に色素を含む紫黒米玄米の特徴を活かした商品開発はなされていませんでした。

 紫黒米は美容・健康に良いという伝承がありますが、黒紫色の特徴的な外皮にはアントシアニン系の色素を含んでいます。アントシアニンの強い抗酸化活性やその他の機能はフレンチパラドックスやブルーペリーでよく知られるようになりましたが、朝紫の米糠にはアントシアン以外に植物ステロール、オリザノール、オクタコサノールや、水溶性および不溶性食物繊維などの有用な生理活性物質が多く含まれています。また米糠の量は通常米より3倍も多く、機能性食品の素材として有望であると考えました。そこで朝紫の米糠を発酵させて難消化性成分を可溶化し、生理活性物質を豊富に含む食品の開発に取り組みました。その結果アントシアンに加えてGABAが生成され、さらに米糠由来のヘミセルロースから高い生理活性を持つアラビノキシラン複合体を作り出すことに成功しました。この機能性食品素材「発酵古代米」に含有されるヘミセルロース誘導体はオリザロースと命名されました。オリザロースに期待される主な機能は免疫機能の賦活、調整機能です。

 「発酵古代米」は弘前大学とオリジン生化学研究所との産学協同研究開発によって出来た機能性食品です。基礎研究を弘前大学で継続して行いながら、製品による臨床試験が行われています。アントシアンの抗酸化作用、GABAの精神安定化作用、オリザロースの免疫賦活・調整作用によって、高齢者のQOL向上効果が報告されましたが、癌患者に対する臨床使用ではこれまでのアラビノキシラン以上に有効性を示唆する結果が集まって来ています。これは基礎試験で確認された以前の米糠由来ヘミセルロース誘導体よりも高い活性が、経口摂取によっても発現している為と推察されます。今回の共同研究開発は、日本人が常食としているお米という安全性に優れた食品から生まれ、これまで使われなかった糠部分を有効活用した意味でも、高い機能性ということでも、資源の有効活用ならびに豊かで明るい高齢化社会に貢献できるものと考えています。

The Japanese Academy for Clinical Complementary and Alternative Medicine 2006でも発表されました。

※JAFCAR LETTER VOL.2特集記事
「日本臨床食物機能研究会第1回学術集会」より

免疫の乱れと高齢者の「何となく具合が悪い」の関係

高齢者医療における発酵古代米アラビノキシラン「オリザロース」によるQOL、血圧、免疫機能改善

W_Book.gif
 病気の予防については噂から医学的な研究発表まで日々様々な情報が喧伝されています。超高齢化社会を迎えている日本ですが、医療費の上昇や地方での医療崩壊現象についての報道を目にしない日は無い程です。何となく具合の悪い状態が「常態」となっている方が多い高齢者の方々には、「未病」に対する具体的かつ有効な解決手段とその情報提供が必要とされているのではないでしょうか。

 漢方治療で有名な愛知県刈谷市の広瀬クリニックで、通常の生活を維持しているが何らかの基礎疾患がある高齢者で了解を得た10名(平均年齢72歳)の方に対して、オリザロースを1日に朝1.3g、夜1.3gを90日間摂取していただきました。摂取前後と期間中の4回実施した検査は、QOL(生活の質)調査票による評価、血圧測定、血液検査及びNK細胞活性・Th1/Th2・好中球、リンパ球の免疫機能についてです。それぞれの方の基礎疾患に対する治療薬はそのまま併用されました。

 オリザロースは弘前大学教育学部とオリジン生化学研究所が共同開発し、免疫機能に対する作用に加えて抗酸化、精神安定作用が期待できる機能性食品です。

 オリザロースの原料となる古代米は歴史的に食物として食生活に取り入れられているので安全性は高いと考えられます。今回の治験終了後の血液検査でも異常は見られませんでした。

 QOLは人数も少なく統計的な処理は難しいですが、治験者の感想も含めて判断すると何らかの改善傾向がみられたのが10名中8人、体調改善5人、睡眠の質がよくなったのが3人、食欲増進2人、風邪の予防2人、夜間頻尿の改善1人、頭部モヤモヤ感消失1人でした。また、治験終了後も継続して摂取したいと2人の方が申し出て来られました。健康食品の試験では珍しいことです。

 3名の方は降圧剤を併用していないにも関わらず血圧に低下傾向がみられ、また2名に中性脂肪の低下傾向がみられました。

 免疫系の働きは内分泌(ホルモン)系、精神・神経系と連動していることがよく知られています。加齢による免疫の乱れは安保徹教授(新潟大学)によって研究され、若い時のリンパ球増多型=副交感優位から穎粒球、NK細胞、胸腺外分化T細胞の免疫システムに転換していることが発表されています。今回の治験ではNK細胞機能の増強やリンパ球上昇傾向と好中球の減少傾向がみられ、自律神経が交感神経優位から副交感神経優位の方向に変化していました。オリザロースは乱れた免疫バランスを戻すことによって、原因がはっきりしない高齢者の「何となく具合が悪い」状態を改善していると考えられます。

「本研究はGeriatric Medicine (老年医学)2007年11月号(Vol.45 No.ll)に掲載されました。」

※JAFCAR LETTER VOL.1特集記事
日本臨床食物機能研究会第2回学術集会 
広瀬クリニック院長 広瀬滋之先生の発表より

植物発酵酵素「MANDA-L5000」

製品概要

MANDA L5000とは...

「MANDA-L5000」は、50数種類の植物原料(黒砂糖をベースに、果実類・野菜類・穀類・海草類・種子類など)を、微生物の酵素の働きを活かした独自の発酵技術で、4年以上発酵・熟成させて造り出された植物発酵食品です。

酵素とは…

酵素とは、消化→吸収→燃焼→排泄の様々な過程で行われる化学反応が、円滑に行われるための潤滑油のような働きのあるもので、人間・動物・植物から微生物に至るまでの生物がすべてもっている非常に重要な物質です。

健康によい発酵食品

酵素によって発酵された食品は、世界中で親しまれてきた伝統的な食品であり、例えば、日本では、味噌・酢・納豆など、また、外国では、チーズ・ヨーグルトなどで、最近では、これらの発酵食品が健康の増進に役立っていることが科学的に証明されています。

腸内環境の正常化

それは、これらの発酵食品は、腸内細菌層の正常化に欠かせない働きがあり、特に、善玉菌(ビフイズス菌・乳酸菌など:植物性の食物を分解するのが得意で、糖分を分解して酢酸や乳酸を作り、悪玉菌の増殖を抑制する)の活動を活発にし、悪玉菌(大腸菌・ウエルシュ菌など:動物性タンパク質を腐敗発酵させ、インドール、スカトールなどの発癌物質を発生する)の活動を抑制して、腸内環境の正常化を促進するからです。

長期間発酵=低分子化=高い吸収力

「MANDA-L5000」は、長い期間をかけて低分子化された発酵食品ですから、消化能力の弱い方でも非常に吸収が良く、すばやく腸内環境が正常化され、消化→吸収→燃焼→排泄の機能が高まっていきます。

多くの医学的研究成果

また、このような作用だけではなく、さらに、これは医薬品ではなく植物発酵食品ではありますが、国内外の大学でも多くの医学的な研究成果が上がっており、学術データも豊富ですので、ご安心して摂取して頂くことができます。

小腸からの吸収力も向上

MANDA-L5000により小腸からの吸収力が向上しますので、体力が低下されている方でも、効率的に栄養補給ができるようになります。

万田酵素 開発の目的

 健康保険法の改正、高齢化社会の到来などの社会情勢は、“健康”であるために、自らの生活習慣に個人個人が気をつけることを求めています。

 いわゆる未病(病気になってから治すより、病気にならない体をつくる)という考え方や学問が今後ますます注目されてくるものと思われます。こうしたセルフメディケーション"志向の高まりの中にあって“食”は極めて大切な要素です。

健康の鍵は腸

 人間は、食べたものを上手に腸内で発酵させ、高い栄養分にして絨毛を通じて吸収します。その栄養分が血液にのって体内の各細胞に送り込まれ、質の高い健康が保たれるのです。つまり良い腸内発酵は、高いエネルギーを生み出し、丈夫な体をつくりあげるのです。

自然が育む生命の源

 人間を含め、すべての動物は、光合成によって育てられた植物を利用して生命を維持しています。光合成とは、植物が太陽エネルギーを取り込むことにより無機物を有機体につくりあげる作用のことです。一般に植物が1年間に受ける太陽エネルギーは積算温度で約2~3万度と言われ、植物自体が素晴らしいエネルギーの蓄積をしています。

種の生命力・エネルギー

 種は、はかり知れない生命力を持っています。小さな粒が、ある程度の水分や温度などの環境条件が整うだけで、誰の力 も借りず自力で立派に芽を出し葉をつけ花を咲かせます。2千年以上昔の蓮の種が見事に発芽した例もあり、種には素晴らしい生命力、エネルギーが宿っているといえます。

人体のイメージを想定した万田酵素

 こうした考えから、光合成によってエネルギーを蓄積した植物を原材料に、より強い実や種を使い分け、人体の胃・腸・胎内を想定した樽の中で発酵・熟成させることで、エネルギーを抽出しています。

万田酵素の働き

 人間は、光合成によって素晴らしいエネルギーを蓄積した植物を直接、又は間接的に食べて生命を維持しています。腸は、光合成によって植物が取り入れた太陽エネルギ-を摂取することのできる素晴らしい発酵槽です。つまり、私達は食べたものを上手に腸内で発酵させ、高い栄養分にして絨毛を通じて吸収します。その栄養分が血液にのって体内の各細胞に送り込まれ、高いエネルギーを生み出し、丈夫な体をつくりあげるのです。

 万田酵素は、出来上がるまでの一連の過程を全て人体のイメージで想定し環境を整え、長い年月をかけて創り上げます。

 こうして出来上がった万田酵素は消化、吸収、燃焼、排泄といった人間が健康的に過ごすために不可欠な生理作用の手助けをしているのです。

MandaFunction1.gif

万田酵素製造工程

1.<原材料>

process01.jpg

黒砂糖をべ-スに果実類・野菜類・海草類・穀類など50数種類の原材料を使用しています。発酵過程の中で、発酵微生物は原材料をエサに様々な代謝物を生み出し、製品の価値を高めてくれます。

2.<培地づくり>

process02.jpg

数種類の果実類と黒砂糖を数カ月間発酵させ、ペースとなる培地をつくります。その後の発酵過程の中で、仕込む原材料と時期を使い分けて、製品化を進めていきます。

3.<層の調整>

process03.jpg

全ての原材料を、一度に仕込む方法ではないため、こうして攪拌することにより、層の調整をする必要があります。また、程よい酸素の取り込みにより酵母の働きが活発化します。

4.<最終調整>

process04.jpg

発酵期間中の温度管理に応じて加温と冷却を行っています。皆様によりおいしく召し上がっていただくために、最終段階で48メッシュのフィルターによりろ過します。

5.<品質管理>

process05.jpg

安心して召し上がっていただけるよう、厳しい品質検査がなされ、高速液体クロマトグラフィーやガスクロマトグラフィーなどの分析機器を使っての理化学検査をはじめ、官能検査、微生物検査なども行っています。

6.<研究開発>

process06.jpg

医学博士、理学博士などの研究スタッフが、新たな価値ある製品づくりを目指して日夜、研究を重ねています。

万田酵素最高品質<MANDA-L5000>

こうして、独自の発酵技術で4年以上の歳月をかけて製品化します。

鮫抽出脂質 SharkLipid

鮫抽出脂質とは

W_Book.gif
 鮫抽出脂質は、ニュージーランド国立オタゴ大学と政府直属の研究機関インダストリアル・リサーチ・リミテッドにより研究・開発された特殊な脂質です。そして2001年12月に世界120ヶ国(PCT)に対しての特許申請を行いました。現在、世界中の医科学研究者達はアルファー・インターフェロン等々の数多くの異なる血管新生抑制物質の研究を行っています。

 今回ご紹介する鮫抽出脂質が、これらの製品と違う点は、経口投与が可能であり、胃での消化システムによっても分解されないオメガ3脂肪酸の特殊な組成比があり、身体の多くの器官に確実に供給されることです。この鮫抽出脂質は、血管新生誘引を強力にブロックし成長を抑制します。(抗血管新生作用)これらの研究は、国立オタゴ大学医学部によるin vitro、in vivo 試験により証明され、また、毒性テストにおいても大きな問題が無いことが確認されております。

 この鮫抽出脂質は、従来のアメリカで使用されている鮫軟骨末に比べた場合、血管新生抑制作用においてin vivo で約30倍、in vitro試験では約100倍の効果があることが証明されております。このことは、実際に服用するにあたって三十分の一程度量で良いことであり、ご愛用いただく方々においては、肉体的にも、経済的にもその負担が軽減される事が期待されます。
maco001.jpg
maco002.jpg